ジャーナリスト 志葉 玲 さんのサイトに重要な記事が紹介されていた(情報クリップ)。いずれも現地を取材したジャーナリストの原稿だ。ぜひ読んでほしい。
アメリカ兵によるイラク民間人の殺害は、イラク侵略時から常套と化していたのだが、現在も続いているファルージャへの攻撃の規模の大きさ、残虐さを改めて実感し、強い憤りを覚える。彼らはたまたまそこに生まれ住んでいるだけであり、おれはたまたま、日本に生まれ住んでいるだけである。おれがファルージャの住人であったら、と考えるだけで心が痛む。 米軍はファルージャ市民を虐殺している 04年4月15日 現地記者ダール・ジャマイル さんのレポートより 家主は、自分がここ数日間に撮影したビデオを見せてくれた。次々に出てくる、血まみれになって殺されたファルージャ市民たちの映像・・・中でもひどかったのは、お乳を吸っていた赤ちゃんが、母親の胸から引き剥がされ、海兵隊員によって、無惨に殺されてしまった姿だった。 老人は自分の家の前で撃たれて倒れたのだが、その妻と子供は、さらなる狙撃を恐れて外に出られないので、家の中から、外で苦しんでいる老人に向かって泣き叫んでいたという。 ファルージャではすでに六百人が、アメリカの侵略により殺された。住民は二つのサッカー競技場を集団墓地にして、次々と死体を葬っている。 ファルージャの真実 04年4月22日 アーロン・グランツ記者による、ファルージャからバグダッドに逃れてきた人々の証言より。 「アーメド君は同じクラスの友達なんだ。アーメド君が小学校の前の道を横 切ろうとしたら、撃ち殺されたんだ。アメリカ兵から・・・」 「競技場でゆっくり埋めていると米兵に撃たれるので、人々はシャベルで急 いで穴を掘り、そこに何人もの遺体を重ねて放り込んで、上からすばやく砂 をかけて逃げるしかなかったんです」 「ブッシュ大統領はすべてのイラク人を敵にまわしたと思います。いまだに 電気もろくになく、水道水もありません。おまけにみんな仕事も失ってしま ったしね。いまファルージャで有り余っているのは、爆撃機やヘリコプター からの投爆と、米兵からの銃弾の雨だけです」 検索で見つけたレポート。 ファルージャの目撃者より:どうか、読んで下さい ジョー・ワイルディング さんによるファルージャからの報告より。 イラクに行くなんて、私たちは狂っている、と言った人たちがいた。ファルージャに行くのは、完全に正気の沙汰じゃない、と多くの人たちが言った。そして今、ファルージャでは、ピックアップ・バンの後ろに乗って狙撃兵のところを通り、病いや怪我で倒れた人たちを車で連れてくるなんてことは、これまで見たこともないほど狂ったことだと私に向かって言っていた。私だって、それは分かっている。けれど、私たちがしなければ、誰もしないだろう。 心底、頭に来ていた。私たちは、何の医療処置もなく、電気もないところで子供を産もうとしている女性のところに行こうとしていたのだ。封鎖された街の中で、はっきり救急車であることを表示しながら。海兵隊は、それに向かって発砲しているのだ。一体、何のために? その場所の所長代理はマキだった。彼は、自分はサダムを憎んでいたが、今はアメリカ人の方がもっと憎い、と言った。 私は菜穂子[高遠氏]のことを話題に出した。目の前にいる戦士たちのグループは日本人捕虜を取っているグループとは無関係だが、人々が、この夕方私たちがしたことに感謝している間に、菜穂子がストリート・チルドレンに対してしていたことを説明した。子どもたちが、どれだけ彼女のことを愛していたかも。彼らは何も約束はできないが、菜穂子がどこにいるか調べて、彼女と他の人質を解放するよう説得を試みると言った。 ここにいる男性が全員、破壊されつつある街に閉じ込められる事態は、ぞっとするものだった。彼らの全員が戦士であるわけではなく、武装しているわけでもない。こんな事態が、世界の目から隠されて、メディアの目から隠されて進められている。ファルージャのメディアのほとんどは海兵隊に「軍属」しているか、ファルージャの郊外で追い返されているからである[そして、単に意図的に伝えないことを選んでいるから]。 衛星放送ニュースでは、停戦が継続していると伝えており、ジョージ・ブッシュは、兵士たちはイースターの日曜休暇中で、「私はイラクで我々がやっていることが正しいと知っている」とのたまっていた。自宅の前で非武装の人間を後ろから射殺する、というのが正しいというわけだ。 日本のTVマスコミ 日本のTVマスコミが、少しではあるが、イラクの悲惨な状況を報道するようになってきた。あまりの悲惨さに無視出来なくなったのだろう。それでも、ニュースソースの価値という観点からすると、極めて不当に小さな扱いであり、日本人の多くはイラクで民間人が米軍により爆撃され、狙撃されるという事実を実感出来ていない。 〆 このブログのイラク関係記事は 「カテゴリ」 の 「イラク/ブッシュ/小泉」 をクリックして下さい。
by bra-net
| 2004-11-03 13:16
| イラク/ブッシュ/小泉
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Comments(2)
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zukunashi at 2004-11-03 19:37
第二次世界大戦から後の紛争は全て政府が情報を統制する宣伝としての戦争の側面がある。ナチスドイツの宣伝からアメリカ、イギリス、そして当然日本も自国や他国に対して自分の戦争の正当性を宣伝していた。
我々はインターネットを手に入れてより自由に情報を手にする事が出来るようになると考えていたが、現実は手に入れる情報の真偽、または手に入れる手間を取るか省くか、また書いてあることを確認する事すらせずに、自分の主張の垂れ流しの為に使う輩の多さに驚かされる。 簡単に無自覚に非合理的な情緒を発信する道具になっている事に嘔吐すら感じる。それは自分の戦果を誇るような殺害ビデオを公開する側にも同じモノを感じる。
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bra-net at 2004-11-03 21:58
〆zuku さん
お~、かなり怒ってますねえ。感情的に発言する連中は目立つ、てこともありますね。 >現実は手に入れる情報の真偽、または手に入れる手間を取るか省くか、また書いてあることを確認する事すらせずに これは怖いですねえ。自分も気をつけなければ・・。
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