人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< グーグル検索とブログ 参議院選挙を考える ~どこに入... >>
むkし話をかくひとをかくむkし話の作家をかくぽいむkし話 1
 むkしむkしあるところに、むkし話をかくひとをかくむkし話の作家がいたそうじゃ。つまり、じぶんの苦労をネタにむkし話をかいとるのだが、そこへあるとき鬼があらわれた。

 「おまえは自分のことばかり書いとるそうじゃが、それではむkし話といえまい。しっかり書かんとこのこん棒でぶんなぐるぞお」
 そこであわてて作家はむkし話に鬼を登場させた。

 「はて、鬼を登場させたもののこれからどうやってむkし話を進めていったらいいんだろう」 作家はつぶやいた。
 「敵をつくることです」 桃太郎があらわれた。
 「現代の子供はバトルシーンを好みます」
 作家は桃太郎を登場させた。

 「登場人物がふたりでは盛り上がらんなあ」 また作家はつぶやいた。
 そこへカプセル怪獣、ウインダムとミクラスがあらわれた。
 「おれたちを桃太郎のけらいにすると盛り上がるよ」
 「なるほど」 作家は2匹をむkし話に登場させることにしてPCを前にタイピングしていると、うしろから画面を覗いていた作家の妻が呟いた。
 「ヒロインはいないのかしら」
 「ヒロイン?」
 「そう。だってヒーローものにはヒロインがつきものでしょ」
 「う~ん。たとえば誰?」
 「星 飛雄馬の姉、星 明子なんかどうかしら?」
 ぜったいにちがうぞと作家はおもったが言えなかった。
 「ねっ、いいでしょいいでしょ。ぜったいよぉ!」
 「う、うん。そうするよ」
 逆らえないよなあ。さいきんヒステリーがきついからなあ。セックスしてないからかなあ。でもしたくねーんだよ。

 そのころ、鬼は桃太郎退治に「どこか」へむかっていた。
 「おいっ」 鬼はおそろしい声で作者にむかい言った。
 「どこでバトルすればいいのじゃ? ああん?」
 「うわっ」 結婚生活の暗澹たる側面におもいを馳せていた作家はわれに帰った。
 「にっ、日本!」 作家はあわてて言った。
 「馬鹿者! 広すぎる!」
 「じゃぁ、どこに?」
 「う~ん、そうだな、井の頭公園ではどうかな?」
 「はあ?」
 「はあ、はなかろう! わしはおまえの深層意識からの産物じゃ!」
 「じゃっ、そ、それで」

 かくして鬼は桃太郎とその一味を成敗するため東京は三鷹市にある井の頭公園に旅立ったのである。そして、その鬼を遠くからそっと見まもる星 明子であった。

 まてよ、なんで鬼が桃太郎を退治せねばならんのだ。その理由は・・・・。


 
                                つづく



Bravo の小説・目次

by bra-net | 2004-06-30 20:31 | 小説、詩 | Comments(4)
Commented by earll73 at 2004-06-30 20:49
家来にはきびだんごよりうまいものを食わしてあげてください。
ぜひ。
Commented by xxxhotaruxxx at 2004-06-30 20:56
まぁるい、ちゃぶ台も、用意しなくてはなりませんね。
Commented by bra-net at 2004-06-30 21:02
〆earll73 さん        
(ノ≧ロ)ノ< お~い、それは、こっちだよ~~ ↓

  http://branet.exblog.jp/488041/
Commented by bra-net at 2004-06-30 21:02
〆hotaru さん          
(ノ≧ロ)ノ< これは新連載だよ~~
名前
URL
削除用パスワード
<< グーグル検索とブログ 参議院選挙を考える ~どこに入... >>